特集 文字だけで理解できてる!? 病態把握のための読影入門 ─胸部・腹部編
症状と画像を結びつけ,病態把握に活かそう⑧ 腹部に炎症がある 膵炎
西原 成俊
1
1昭和医科大学医学部 内科学講座 消化器内科学部門
pp.1535-1538
発行日 2025年9月5日
Published Date 2025/9/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2025100019
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Key Points
膵炎は時として致死的となりうる疾患であり,膵がんの早期発見につながることもある.また,合併症によりQOLと密接に関わる症例もある.CT画像所見を基にした病態把握により,よりよい診療介入が可能となる.
急性膵炎のCT画像所見では,膵臓から炎症波及の程度,膵壊死の程度の2点を評価することが重要である.予後因子とあわせて重症度判定をすることで,患者に適切な医療機関で治療介入をすることが可能となる.
慢性膵炎は進行に伴いさまざまな合併症やQOLの低下を引き起こす.患者の状態に応じた治療介入や,時として長期間のフォローアップが必要となることもある.

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