特集 増悪を防ぐ! 連携のポイントを掴み,実践する,心不全フォローアップ
急性増悪を防ごう! 薬剤師のフォローアップが欠かせない問題にアプローチ② #服薬アドヒアランスが低い
大舘 祐佳
1
1日産厚生会玉川病院 医療技術部薬剤科
pp.390-394
発行日 2025年3月5日
Published Date 2025/3/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2025030018
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Key Points
❶まず想起したい,よくある本当の原因(=深堀りプロブレム)は?
•服薬アドヒアランスが低い理由には「治療効果を実感していない」「認知機能の低下」「副作用症状が気になる」など,患者ごとに多様な要因があるため,個別要因を掘り下げる意識をもち介入・解決支援を行う.
❷プロブレムを乗り越えて目指すべき理想の患者像
•患者が服薬を継続することの価値をみえるかたちで捉えることができる.また,長期にわたる療養のなかで,定期的に服薬支援者や薬剤費などの課題を抽出し,対策できる薬剤師との信頼関係が構築された姿が理想的である.
❸プロブレムとうまく付き合いつつ最低限達成してほしい及第ライン
•服薬アドヒアランス不良の要因は時間とともに変わりうるが,その実態に医療従事者が気づいていないことは多い.したがって,患者や家族などが服薬を難しく感じている事実を打ち明けられる医療従事者がいることが望ましい.
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