特集 今こそ知りたい! JAK阻害薬 適応の拡大を追いかける & 免疫系に強くなる
免疫の基礎の基礎④ T細胞のはたらきといろいろなT細胞の特徴
久保 允人
1
1東京理科大学 研究推進機構総合研究院/理化学研究所 生命医科学研究センター
pp.183-188
発行日 2025年2月5日
Published Date 2025/2/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2025020008
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Key Points
ヘルパーT細胞は,宿主を生物の侵入から守るため,適応免疫応答のネットワーク形成において中心的な役割を担っている.
CD4 T細胞は機能的観点から,抗体産生に関わる濾胞ヘルパーT(TFH)細胞とエフェクター機能をもつエフェクターT細胞,抑制的制御を担う制御性T細胞(Treg)の3つに大別される.
ヘルパーT(Th)細胞において,TFH細胞とエフェクターT細胞のいずれかになるかの運命決定は,ナイーブT細胞が抗原刺激を受けたときに,転写因子Blimp1とBcl6のいずれを発現するかで制御されている.
エフェクターT細胞は,さらにサブセット特異的マスター転写因子を発現することで,Th1/Th2/Th17サブセットへと分化する.本稿では,CD4 Tヘルパー細胞サブセットとヒト疾患との関係について紹介する.
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