薬語図鑑-基礎薬学用語を現場で使える知識に訳してみました 第2部 臨床現場で見聞きする用語編
循環器
76 致死性不整脈
-危険な不整脈が生じたらどうなる? どうする?
篠田 康孝
1
1大垣市民病院薬剤部
pp.766-767
発行日 2023年3月31日
Published Date 2023/3/31
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023040134
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心臓の電気活動には,心房にある洞結節(洞房結節)から開始され,房室結節を通り心室に至るという,正常な流れがあります.これを一定頻度でくり返すことで心臓は心房と心室が交互に収縮し,全身に血液を循環させます.正常な脈拍は1 分間に50 ~ 100 拍程度であり,脈拍数が極端に少ない状態を「徐脈」,多い状態を「頻脈(頻拍)」とよびます.また,徐脈・頻脈に加え,心臓の電気活動の乱れが生じている状態を含めて不整脈とよびます.そのなかで死に至る可能性のある危険な不整脈が致死性不整脈です.
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