特集 ここが変わった! 関節リウマチの治療
リウマチ患者さんの「困った!」「大丈夫?」に対処する⑨ 痛みやこわばりを軽減する方法は?
住友 秀次
1
1神戸市立医療センター中央市民病院 膠原病・リウマチ内科
pp.430-433
発行日 2023年3月5日
Published Date 2023/3/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2023030022
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関節リウマチ(RA)診療の治療目標は,抗リウマチ薬によって疾患活動性をコントロールし,関節変形を予防することである.一方,疼痛は患者にとって極めて不快な症状であり,生活の質を低下させ,社会的コストを増大させるため,適切な疼痛管理は重要である.
RAの発症初期にみられる急性痛は侵害受容性疼痛であり,多くは短期間の鎮痛薬投与と保存的治療で対応する.一方,病状が慢性化するに従い,一部の症例では疼痛が持続して慢性疼痛(3ヵ月以上持続する)に移行し,「侵害受容性疼痛」に加えて,「神経障害性疼痛」「心理社会的疼痛」が混在した状態に進展することがある1,2).次にそれぞれの疼痛の特徴と対応を示す(表1)1).
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