どうする?! 糖尿病患者のCommon Disease対応
手の痛み・しびれ・こわばり
亀山 真
1
1東京都済生会中央病院 整形外科
pp.802-805
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101632
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はじめに
糖尿病患者に多発する手の障害としては,狭窄性屈筋腱腱鞘炎(以下,腱鞘炎),手根管症候群,Dupuytren拘縮,limited joint mobilityがあり,これらは糖尿病手症候群(diabetic hand syndrome)という概念でとらえられている.各病態の診断はフローチャート(図1)の通りであるが,これらは複数病態を併発していることも稀ではない.また糖尿病患者が自覚する痛み,しびれ,こわばりは,糖尿病末梢神経障害の臨床症状とされやすいが,手では腱鞘炎や手根管症候群が主因であることが多い.本稿では,手の痛み,しびれ,こわばりを有する代表症例を呈示し,その特徴,診断,治療の実際について述べる.
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