特集 2022年なにあった?
Catch Up!新薬・新規効能・新剤形 TOPICS 新規作用機序の慢性咳嗽治療薬が登場!
金子 猛
1
1横浜市立大学 大学院医学研究科呼吸器病学
キーワード:
咳嗽
,
シナプス伝達
,
神経経路
,
慢性疾患
,
味覚異常
,
味覚消失
,
Purinergic P2X3 Receptors
,
Gefapixant
Keyword:
Ageusia
,
Neural Pathways
,
Synaptic Transmission
,
Dysgeusia
,
Cough
,
Chronic Disease
,
Gefapixant
,
Receptors, Purinergic P2X3
pp.3078-3081
発行日 2022年12月5日
Published Date 2022/12/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2023043058
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<Key Points>●難治性慢性咳嗽に対してゲーファピキサント(リフヌア)が2022年4月に上市され,使用可能となった.●ゲーファピキサントは世界で初めて承認された選択的P2X3受容体拮抗薬であり,気道の迷走神経のC線維上に存在するP2X3受容体を介した細胞外ATPシグナル伝達の遮断により,咳嗽を抑制する.●副作用に関しては,味覚関連の発現が特徴的で,その頻度は6~7割と非常に高いが,ほとんどの症例で軽度から中等度にとどまり,投与中止により改善している.■副作用に留意した適正な使用により,慢性咳嗽のために日常生活に支障を来している患者のアンメットニーズ(まだ満たされていない医療ニーズ)に応える一助になることが期待される.
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