特集 2022年なにあった?
Catch Up!診療ガイドライン 抗菌薬TDM臨床実践ガイドライン,改訂!
松元 一明
1
1慶應義塾大学 薬学部薬効解析学講座
キーワード:
Vancomycin
,
アスペルギルス症
,
化学物質誘発肝障害
,
神経系疾患
,
腎臓疾患
,
投薬計画
,
発生率
,
ブドウ球菌感染症
,
Teicoplanin
,
ドラッグモニタリング
,
血中濃度-時間曲線下面積
,
Voriconazole
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
最小発育阻止濃度
Keyword:
Aspergillosis
,
Staphylococcal Infections
,
Teicoplanin
,
Microbial Sensitivity Tests
,
Incidence
,
Drug Monitoring
,
Kidney Diseases
,
Vancomycin
,
Nervous System Diseases
,
Drug Administration Schedule
,
Area Under Curve
,
Voriconazole
,
Chemical and Drug Induced Liver Injury
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
pp.3016-3022
発行日 2022年12月5日
Published Date 2022/12/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2023043049
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Key Points>●バンコマイシンの有効性・安全性の指標がトラフ値からAUCに変更となり,その目標値として400~600μg*h/mLが推奨された.●バンコマイシンの初回TDMは投与開始2日目にトラフ値とピーク値を測定し,AUC評価のためのソフトウエア「practical AUC-guided TDM for vancomycin(PAT)」の使用が推奨された.●バンコマイシン投与開始初日,2日目にAUCを400μg*h/mL以上とするために,腎機能障害の有無にかかわらず,初回負荷投与(25~30mg/kg)が推奨された.●テイコプラニンは投与開始4日目にトラフ値を測定し,その目標値として,非複雑性感染症では15~30μg/mL,複雑性感染症・重症感染症では20~40μg/mLが推奨され,低アルブミン血症患者では目標トラフ値の設定を下げることが考慮された.●ボリコナゾールは投与開始3~5日目にトラフ値を測定し,その目標値として1~4μg/mL(アスペルギルスによる感染症では2μg/mL以上)が推奨された.
Copyright© 2022 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.