特集 ビギナーのための頭部画像診断-Q&Aアプローチ-
疾患別 単純CTにて脳静脈洞血栓症を見落とさないためのコツは何ですか?
松木 充
1
1近畿大学 医学部放射線診断学教室
キーワード:
基底核疾患
,
硬膜
,
MRI
,
視床疾患
,
静脈洞血栓症
,
頭痛
,
造影剤
,
脳浮腫
,
大脳出血
,
頭部CT
Keyword:
Brain Edema
,
Basal Ganglia Diseases
,
Contrast Media
,
Dura Mater
,
Cerebral Hemorrhage
,
Headache
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Sinus Thrombosis, Intracranial
,
Thalamic Diseases
pp.1266-1268
発行日 2015年8月25日
Published Date 2015/8/25
DOI https://doi.org/10.15105/J00235.2015398144
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● 頭痛,痙攣発作に対する原因検索の単純CTでは,脳静脈洞血栓症の可能性を念頭に読影する習慣をつける.
● 浮腫の強い皮質下出血,両側発生あるいは多発性皮質下出血に遭遇した場合,脳静脈洞血栓症を常に疑う.
● 上矢状静脈洞が隣接する大脳鎌より高吸収を呈した場合,脳静脈洞血栓症を常に疑う.
● 脳静脈洞に高吸収域が疑われた場合,他の静脈洞あるいは動脈のdensityと比較し,高吸収であると判断すると脳静脈洞血栓症を強く疑い,迅速に精査する.
● 視床,基底核に片側性あるいは両側性の浮腫をみた場合,脳深部静脈血栓症の可能性を挙げ,読影する.
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