特集 「がん治療継続」サポートの柱になる
がん治療の継続をサポートする 薬剤師もできること・薬剤師だからできること 医療従事者の健康を守る 抗がん薬の曝露対策
中山 季昭
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1埼玉県立がんセンター 薬剤部
キーワード:
保健医療従事者
,
抗腫瘍剤
,
労働衛生
,
腫瘍
,
職業性曝露
,
人工環境
,
調剤
,
経口投与
,
マスク
,
医療事故防止
,
防護手袋
,
静脈内注入
,
バイアル
,
予防衣
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Environment, Controlled
,
Drug Compounding
,
Infusions, Intravenous
,
Masks
,
Health Personnel
,
Administration, Oral
,
Gloves, Protective
,
Occupational Health
,
Occupational Exposure
,
Neoplasms
pp.3355-3361
発行日 2021年11月5日
Published Date 2021/11/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2022030335
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<Key Points>◎抗がん薬曝露対策を行う際は、曝露の「要因」と「対策」それぞれに優先順位をつけて検討する。◎調製時の閉鎖式薬物移送システム(CSTD)使用は調製後の安全性も向上させる。さらに、静脈内投与時、腔内投与時にもCSTDの使用が推奨される。◎アイソレーターをより有効に活用するには、CSTDの積極的な使用が必要である。◎患者や家族に曝露対策の指導を行う際は、必要以上に不安を抱いたり、心身の負担が増したりすることのないよう配慮する。◎曝露対策は、それを理解しない医療者・病院職員が一部でもいれば意味がなくなってしまうため、共通認識を得ることが重要となる。
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