特集 調剤業務Update 薬剤師の貢献と発信されたエビデンス総まとめ
抗がん薬曝露対策のエッセンス
松尾 宏一
1
1福岡大学筑紫病院 薬剤部
キーワード:
抗腫瘍剤
,
労働衛生
,
職業性曝露
,
調剤
,
薬学教育
,
病院薬局業務
,
診療ガイドライン
,
分子標的治療
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Drug Compounding
,
Occupational Health
,
Occupational Exposure
,
Practice Guidelines as Topic
,
Pharmacy Service, Hospital
,
Education, Pharmacy
,
Molecular Targeted Therapy
pp.291-295
発行日 2020年2月5日
Published Date 2020/2/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020153482
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<Key Points>◎職業的曝露に対するさまざまな勧告がなされたが、医療従事者の妊娠経過への有害リスクは依然として報告されている。◎抗がん薬による環境汚染は重大であり、これらを介して患者およびほかの環境にhazardous drugsが伝播する可能性がある。◎抗がん薬曝露の分野はエビデンスが不足しているのが現状であり、今後の報告などの充実が図られる必要がある。◎わが国のガイドラインは、より充実した内容に改訂され、分子標的薬の取り扱いなど幅広いクリニカルクエスチョン(CQ)が掲載された。◎職業性曝露は医療現場では避けることができず、各施設でガイドラインに従った対応を継続し、適切な予防策を講じることが重要である。
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