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The Journal of Practical Pharmacy Volume 72, Issue 10 （September 2021）

薬局 72巻10号（2021年9月発行）

特集見逃すと怖い｢抗コリン作用｣に備える

｢基礎薬学｣から振り返る抗コリン作用を有するクスリのリスク　｢抗コリン作用を有する薬｣いろいろ波多野正和 ¹ , 亀井浩行 ¹藤田医科大学医学部臨床薬剤科キーワード：高眼圧 , 向精神剤 , 抗Parkinson病剤 , 散瞳剤 , せん妄 , 口内乾燥症 , 認知障害 , 排尿障害 , 一般用医薬品 , 便秘 , 腸閉塞-偽性 , Muscarinic Antagonists , 副交感神経遮断剤 , 過敏性腸症候群 , 肺疾患-慢性閉塞性 , 過活動膀胱 , 抗コリン作動性症候群 Keyword: Muscarinic Antagonists , Nonprescription Drugs , Mydriatics , Psychotropic Drugs , Cognition Disorders , Constipation , Antiparkinson Agents , Parasympatholytics , Intestinal Pseudo-Obstruction , Ocular Hypertension , Delirium , Urination Disorders , Xerostomia , Anticholinergic Syndrome , Pulmonary Disease, Chronic Obstructive , Irritable Bowel Syndrome , Urinary Bladder, Overactive pp.3057-3065

発行日 2021年9月5日 Published Date 2021/9/5

DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021323332

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文献概要
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＜Key Points＞◎抗コリン薬はムスカリン受容体に拮抗することで受容体サブタイプに応じた多様な作用を示す。◎種々の合成ムスカリン受容体拮抗薬は適応疾患･使用目的にあわせて組織移行性やサブタイプへの選択性が改良されている。◎抗コリン薬に共通してみられる副作用には便秘、口渇、排尿困難、眼圧上昇、認知機能障害、せん妄などがあげられる。◎ヒスタミン受容体拮抗薬や三環系抗うつ薬など、本来の目的ではない作用として抗コリン作用を有する薬剤にも注意が必要である。◎薬剤単独の抗コリン作用だけでなく、服用薬剤の総抗コリン負荷を評価することが重要である。