特集 片頭痛 病態の理解と薬物療法の最前線
片頭痛の診断・疫学と片頭痛が及ぼすインパクト
菊井 祥二
1
,
竹島 多賀夫
1富永病院 脳神経内科
キーワード:
Propranolol
,
Tryptamines
,
Valproic Acid
,
集団サーベイランス
,
鑑別診断
,
生活の質
,
欠勤
,
分類
,
片頭痛
,
有病率
,
患者の満足度
,
疾病による損失
,
前兆のある片頭痛
,
前兆のない片頭痛
,
Presenteeism
Keyword:
Migraine without Aura
,
Classification
,
Diagnosis, Differential
,
Valproic Acid
,
Tryptamines
,
Migraine Disorders
,
Cost of Illness
,
Absenteeism
,
Presenteeism
,
Propranolol
,
Prevalence
,
Patient Satisfaction
,
Population Surveillance
,
Quality of Life
,
Migraine with Aura
pp.2750-2757
発行日 2021年7月5日
Published Date 2021/7/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021265883
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<Key Points>◎頭痛診療のゴールは危険な二次性頭痛を見逃さないことと、頭痛患者のquality of life(QOL)を改善することの2点に集約できる。◎片頭痛の診断は国際頭痛分類第3版に準拠して行い、前兆の有無により、前兆のない片頭痛、前兆のある片頭痛に大別される。◎片頭痛では、個々の患者のQOLは大きく障害され、Global Burden of Disease 2016において障害生存年数の観点から全疾患中の2番目にランクされている。◎片頭痛は10~40代の有病率が高いため、学業や社会全体の生産性に与える影響は甚大である。◎トリプタン製剤や世界標準の片頭痛予防薬の認可により、片頭痛を含む頭痛診療は飛躍的に向上したが、必ずしも頭痛患者の満足度は高くなく、受診率も低い。
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