特集 抗菌薬供給トラブル もし入手困難になったら、そのときどうする
抗菌薬供給不足のインパクト セファゾリンショックの教訓
浦上 宗治
1
1佐賀大学医学部附属病院 感染制御部
キーワード:
Cefazolin
,
医療費
,
抗細菌剤
,
人口増加
,
品質管理
,
製薬業
,
医薬品使用状況
,
費用節約
,
保健医療サービスの必要と要求
,
物流管理
,
国際関係
,
細菌薬剤耐性
Keyword:
Drug Resistance, Bacterial
,
Anti-Bacterial Agents
,
Health Expenditures
,
Health Services Needs and Demand
,
Quality Control
,
Cefazolin
,
Cost Savings
,
Population Growth
,
Drug Industry
,
Drug Utilization
,
Product Line Management
,
Internationality
pp.386-392
発行日 2021年3月5日
Published Date 2021/3/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021149538
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Key Points>◎世界では新興国の人口増加によって抗菌薬の需要が増加しているため、抗菌薬の供給不足が常態化している。◎抗菌薬市場の収益性の低下がサプライチェーンの脆弱化を招き、今日の供給トラブルの原因となっている。◎抗菌薬の供給トラブルは感染症治療のみならず、医療のあらゆる分野に影響している。◎国内では医療費の削減により抗菌薬市場の収益性は低下し、抗菌薬製造は低コストを求めてグローバル化している。◎抗菌薬の供給トラブルによって感染症治療の予後の悪化や広域抗菌薬の使用量増加による耐性菌の助長が危惧される。
Copyright© 2021 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.