特集 歯科領域の薬物療法 薬を使いこなす"知識"と"ノウハウ"
歯科領域の感染症における予防・治療薬の考え方・使い方 歯科外来における抗菌薬使用量の実態と課題
石金 正裕
1
1国立国際感染症センター 国際感染症センター
キーワード:
Cephalosporins
,
Penicillins
,
Quinolones
,
抗細菌剤
,
国際協力
,
歯科医療
,
経口投与
,
Macrolides
,
医薬品使用状況
,
国家的保健医療計画
,
細菌薬剤耐性
,
外来診療
Keyword:
Drug Resistance, Bacterial
,
Anti-Bacterial Agents
,
Quinolones
,
Dental Care
,
International Cooperation
,
Administration, Oral
,
Cephalosporins
,
Macrolides
,
Penicillins
,
Drug Utilization
,
National Health Programs
,
Ambulatory Care
pp.2264-2269
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020218328
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<Key Points>◎薬剤耐性(AMR)は世界中で大きな問題になっており、医科のみならず歯科においても対策が必要である。◎歯科領域における抗菌薬使用のほとんどは、外来における経口抗菌薬(1.19 DID)で、全体の98.4%を占める。◎全体の抗菌薬使用量は、歯科1.20 DIDで、医科12.11 DIDの約10%であった(2016年データ)。◎外来のセファロスポリン系薬使用割合は、歯科(65.1%、0.79 DID)は、医科(23.1%、2.80 DID)より多かった(2016年データ)。◎歯科外来での経口抗菌薬の使用量は、院内処方は0.89 DID(74.4%)、院外処方は0.31 DID(25.6%)であった(2017年データ)。◎セファロスポリン系薬は院内処方で0.60 DID(66.9%)、院外処方で0.17 DID(54.1%)、ペニシリン系薬は院内処方で0.08 DID(9.0%)、院外処方で0.04 DID(13.8%)であった(2017年データ)。
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