特集 Evidence Update 2021 最新の薬物治療のエビデンスを付加的に利用する
エキスパートが注目する最新エビデンスをアップデート! 統合失調症治療薬
桑原 秀徳
1
,
阪岡 倫行
1瀬野川病院 薬剤課
キーワード:
抗精神病剤
,
統合失調症
,
Evidence-Based Medicine
Keyword:
Evidence-Based Medicine
,
Schizophrenia
,
Antipsychotic Agents
pp.83-87
発行日 2021年1月5日
Published Date 2021/1/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021106230
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<Key Points>◎中枢ドパミン神経遮断薬である抗精神病薬が治療の主軸であり、クロザピン以外の抗精神病薬では有効性にほとんど差がない。◎統合失調症の維持療法に関するコクランのシステマティックレビューが更新された。◎新薬ルラシドンには既存の抗精神病薬を超える有効性は認められないが、比較的低用量での安全性は他剤より高いかもしれない。◎ブレクスピプラゾールはアリピプラゾールに比べ優越性は見いだされなかったが、より有効に使用するための条件が検討された。◎近年、抗精神病薬の減薬を支持する報告に注目が集まっており、減量を成功させるための因子を検討した研究が報告された。
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