特集 Evidence Update 2021 最新の薬物治療のエビデンスを付加的に利用する
エキスパートが注目する最新エビデンスをアップデート! 慢性腎臓病治療薬
鈴木 大介
1
1愛知県厚生農業協同組合連合会豊田厚生病院 薬剤部
キーワード:
Allopurinol
,
Evidence-Based Medicine
,
慢性腎臓病
Keyword:
Evidence-Based Medicine
,
Allopurinol
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.78-82
発行日 2021年1月5日
Published Date 2021/1/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021106229
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<Key Points>◎1型糖尿病を有する糖尿病性腎症患者に対するアロプリノールの投与は、プラセボと比較して血清尿酸値は低下させるものの、推算糸球体ろ過量の変化では差は認められなかった。◎ステージ3または4の慢性腎臓病患者で、慢性腎臓病が進行するリスクの高い患者に対するアロプリノールの投与は、プラセボと比較して血清尿酸値は低下させるものの、推算糸球体ろ過量の変化では差は認められなかった。◎米国リウマチ学会による『2020 American College of Rheumatology Guideline for the Management of Gout』が改訂され、薬物療法の第一選択薬としてはアロプリノールが推奨された。中等度から重度慢性腎臓病患者を含むすべての痛風患者で第一選択薬として強い推奨となっている。
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