特集 Evidence Update 2021 最新の薬物治療のエビデンスを付加的に利用する
エキスパートが注目する最新エビデンスをアップデート! 消化性潰瘍治療薬
米田 博輝
1
1弘前大学 大学院医学研究科総合地域医療推進学講座
キーワード:
Histamine H2 Antagonists
,
ICU
,
消化性潰瘍治療剤
,
食道炎-逆流性
,
臨床試験
,
Evidence-Based Medicine
,
Proton Pump Inhibitors
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
COVID-19
Keyword:
Evidence-Based Medicine
,
Clinical Trials as Topic
,
Anti-Ulcer Agents
,
Intensive Care Units
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Esophagitis, Peptic
,
Histamine H2 Antagonists
,
COVID-19
,
Proton Pump Inhibitors
pp.57-61
発行日 2021年1月5日
Published Date 2021/1/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021106225
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<Key Points>◎ICUにおけるストレス潰瘍予防に対して、上部消化管出血の抑制という点でPPIはH2RAより効果的であるが、PPIが死亡率を上昇させる可能性については今後も注目していく必要がある。◎胃食道逆流症に対して、ボノプラザンもPPIも有効な治療薬の一つである。◎低リスクからハイリスクまでのさまざまな患者の消化性潰瘍の再発予防に対して、PPIはH2RAと比較して優れている。◎内視鏡的粘膜下層剥離術後の制酸薬の選択として、ボノプラザンとPPIのいずれも優れた治療薬である。◎昨今のコロナ禍において、一人ひとりの医療者が患者の心のケアについて考え、社会全体のリスクに思いを馳せることがより求められている。
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