特集 免疫チェックポイント阻害薬 押さえておきたい知識とスキル
免疫関連有害事象マネジメントの実践ポイントQ&A 免疫関連有害事象にチームとしてどう取り組めばよい? 九州大学病院チームICIにおけるirAE対策の標準化の取り組みとその成果
池田 宗彦
1
,
渡邊 裕之
1九州大学病院 薬剤部
キーワード:
Steroids
,
病歴聴取
,
免疫系疾患
,
免疫抑制剤
,
チーム医療
,
アルゴリズム
,
地域社会ネットワーク
,
医薬品適正使用
,
カンファレンス
,
服薬指導
,
早期診断
,
標準化
,
薬薬連携
,
免疫チェックポイント阻害剤
Keyword:
Community Networks
,
Steroids
,
Immune System Diseases
,
Immunosuppressive Agents
,
Reference Standards
,
Algorithms
,
Patient Care Team
,
Medical History Taking
,
Immune Checkpoint Inhibitors
,
Early Diagnosis
pp.3481-3488
発行日 2020年11月5日
Published Date 2020/11/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021085871
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<Key Points>◎免疫関連有害事象(irAE)のマネジメントにおいては、診療科、職種を超えた安全管理体制の構築が不可欠である。◎免疫チェックポイント阻害薬(ICI)導入時または投与継続時に確認を必須とする検査項目を統一化し、それぞれに推奨グレードを設定する。◎irAEの症状や徴候、ICI開始時および投与終了後までirAEが起こりうることを、くり返し教育する。患者教育シートおよび副作用確認シートを作成し、活用する。◎irAE発現時の治療を円滑に行うため、irAEの種類ごとに対策アルゴリズムを作成し、院内で共有する。◎irAEはICIの投与中から投与終了後にわたる長期間のフォローが必要であり、病院と保険薬局間の緊密な連携が不可欠である。
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