特集 免疫チェックポイント阻害薬 押さえておきたい知識とスキル
免疫関連有害事象マネジメントの実践ポイントQ&A 免疫関連有害事象で投与中止した後のがん薬物療法はどう行う?
玉木 慎也
1
1KKR札幌医療センター 薬剤科
キーワード:
下痢
,
甲状腺疾患
,
腫瘍
,
大腸炎
,
糖尿病-1型
,
肺疾患
,
皮膚疾患
,
免疫系疾患
,
服薬管理
,
Osimertinib
,
免疫チェックポイント阻害剤
Keyword:
Thyroid Diseases
,
Immune System Diseases
,
Lung Diseases
,
Colitis
,
Diarrhea
,
Diabetes Mellitus, Type 1
,
Neoplasms
,
Skin Diseases
,
Immune Checkpoint Inhibitors
,
Osimertinib
,
Medication Therapy Management
pp.3490-3494
発行日 2020年11月5日
Published Date 2020/11/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021085872
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<Key Points>◎免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は現在、一次治療で使用されることが多くなっており、免疫関連有害事象(irAE)の発症が次治療に影響を及ぼすことがある。◎irAEの発現が治療効果に相関することも報告されていることから、"irAE発現=即中止"ではなく、irAEマネジメントが肝要である。◎ICI投与終了後短期間で第三世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬であるオシメルチニブを使用した場合、肺障害発現のリスクが報告されており、オシメルチニブ使用は避ける必要がある。◎ICI投与終了後にirAEが発現することもあるため、次治療における副作用モニタリングを行うほか、前治療ICIによるirAE発現にも留意する。
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