特集 「がん治療継続」サポートの柱になる
がん治療の継続をサポートする 薬剤師もできること・薬剤師だからできること 有害事象に備える 皮膚症状重症化回避への対応
佐藤 淳也
1
1国際医療福祉大学病院 薬剤部
キーワード:
Steroids
,
抗腫瘍剤
,
抗細菌剤
,
腫瘍
,
経皮投与
,
皮膚症状
,
ざ瘡様発疹
,
重症度指標
,
スキンケア
,
病勢悪化
,
服薬指導
,
分子標的治療
,
手足症候群
,
休薬
,
皮膚保湿剤
,
免疫チェックポイント阻害剤
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Antineoplastic Agents
,
Steroids
,
Skin Care
,
Severity of Illness Index
,
Acneiform Eruptions
,
Disease Progression
,
Neoplasms
,
Skin Manifestations
,
Immune Checkpoint Inhibitors
,
Administration, Cutaneous
,
Molecular Targeted Therapy
,
Hand-Foot Syndrome
pp.3376-3384
発行日 2021年11月5日
Published Date 2021/11/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2022030338
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<Key Points>◎手足症候群の重症化回避は、休薬と減量である。重症化すると回復まで時間がかかる。角層剥離、出血、腫脹や疼痛を認めたら、思い切って休薬、再開時の減量が重要である。◎分子標的薬によるざ瘡様皮疹は、比較的早期から出現する。治療開始時からの予防(皮膚の保湿、保護、保清)が重症化回避に重要である。◎皮膚障害への保湿剤の効果は明確ではない。しかし、皮膚障害が生じると乾燥、亀裂につながるため、保湿剤によるケアは、皮膚の被刺激性を緩和し、健常に保つ目的で重症化回避を促すことが期待される。◎ステロイド外用剤は、症状発現後速やかに、適したランクのものを短期的に使用することが重症化回避に重要である。
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