特集 特発性肺線維症 診断・治療の最前線と患者支援の実践ポイント
特発性肺線維症の診断と治療 特発性肺線維症の臨床所見
冨岡 洋海
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1神戸市立医療センター西市民病院 呼吸器内科
キーワード:
石綿肺
,
質問紙法
,
胸部X線診断
,
呼吸音
,
呼吸困難
,
骨関節症-続発性肥大性
,
鑑別診断
,
聴診
,
肺胞炎-外因性アレルギー性
,
病歴聴取
,
肺線維症-特発性
,
乾性咳
,
胸部CT
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Respiratory Sounds
,
Asbestosis
,
Alveolitis, Extrinsic Allergic
,
Osteoarthropathy, Secondary Hypertrophic
,
Dyspnea
,
Radiography, Thoracic
,
Medical History Taking
,
Auscultation
,
Idiopathic Pulmonary Fibrosis
pp.438-441
発行日 2020年3月5日
Published Date 2020/3/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020163940
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<Key Points>◎特発性肺線維症は、特発性間質性肺炎の分類において、慢性線維化性の間質性肺炎と位置づけられており、慢性の経過で発症する。◎検診によって、自覚症状の乏しい状態で発見、診断される場合がある一方、急速な呼吸不全の進行「急性増悪」を初発症状として発症する場合もある。◎自覚症状としては、咳嗽(基本的には乾性咳嗽)、呼吸困難(息切れ)など非特異的な呼吸器症状が主体である。◎診察所見としては、胸部聴診時の捻髪音(fine crackles、ベルクロラ音)がほぼ必発であり、また、ばち指(clubbed finger)は30~60%で認められる。
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