治療可能な病態COPD 診療の実際と展望
閉塞性細気管支炎症候群
新井 徹
1
,
井上 義一
1NHO近畿中央胸部疾患セ アレルギー科
キーワード:
Steroids
,
呼吸音
,
呼吸困難
,
細気管支炎-閉塞性
,
術後合併症
,
鑑別診断
,
肺移植
,
免疫抑制剤
,
乾性咳
,
胸部CT
,
すりガラス様陰影
,
アマメシバ属
Keyword:
Bronchiolitis Obliterans
,
Diagnosis, Differential
,
Dyspnea
,
Immunosuppressive Agents
,
Postoperative Complications
,
Steroids
,
Respiratory Sounds
,
Lung Transplantation
pp.326-330
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008110814
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
閉塞性細気管支炎(bronchiolitis obliterans:BO)は、肺機能検査で閉塞性障害を示し、胸部X線では過膨張所見を示すため、肺気腫との鑑別が必要である。薬剤、膠原病、移植などが関与するBOが知られ、特発性(原因不明)の症例はまれである。病理学的には細気管支周辺の線維化により細気管支狭窄、閉塞を示すことが特徴であり、bronchiolitis obliterans organizing pneumoniaは類似の名称であるが、区別すべき概念である。一般に気管支拡張薬は無効で、ステロイドや免疫抑制薬の投与が行われるが効果に乏しく、進行性の呼吸不全により予後不良である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008