Japanese
English
報告
便秘を有する成人女性への腹部加圧パッド付スパッツによる有効性の検討
Efficacy of Leggings with Fitted Abdominal Pressurization Massage Pads on Women Suffering from Constipation
齊藤 早苗
1
,
山崎 明美
2
,
対馬 ルリ子
3
Sanae SAITO
1
,
Akemi YAMAZAKI
2
,
Ruriko TSUSHIMA
3
1対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座コロンハイドロセンター
2信州大学医学部保健学科
3対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座
1Tsushima Ruriko Women's Life ClinicGinza, Colonhydro Center
2Shinshu University, School of Health Science
3Tsushima Ruriko Women's Life Clinic Ginza
キーワード:
腹部マッサージ
,
腹部加圧パッド付スパッツ
,
便秘症状
,
日本語版便秘評価尺度
,
便秘セルフケア
Keyword:
腹部マッサージ
,
腹部加圧パッド付スパッツ
,
便秘症状
,
日本語版便秘評価尺度
,
便秘セルフケア
pp.40-46
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7011200040
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目的
便秘の腸動を促す腹部マッサージの効果を再現する腹部加圧パッド付スパッツを就寝中に着用することで便秘症状の軽減を図る効果を明らかにする。
対象と方法
対象は20代〜40代の健康な女性で、7日間の自記式CAS-ST測定結果の平均合計点が3.0以上の軽度便秘および便秘と判定された29名。
調査期間を4週間とし、第1週はスパッツの非着用期、第2週は腹部加圧パッドなしスパッツ着用期、第3・4週はパッド付スパッツ着用期として、対象者に就寝時1日6時間以上連続着用してもらった。非着用期から4週間、CAS-ST得点を用いて毎日測定し被験者自身が記録した。着用効果を測定するためのCAS-ST得点のデータ解析にはSPSS Statistics Ver.20を使用し、統計解析検定にはPaired t-testを行い、パッド付スパッツ着用による効果を検討した。
結果
分析対象者29名の内21名(72.0%)にパッド付スパッツ着用後にCAS-ST得点の改善がみられた。比較を行った結果は、非着用期とパッド付スパッツ着用期のCAS-ST得点の合計が、4.96±1.13から4.22±1.28に低減し、有意差が認められた(p<0.05)。また、そのうち非着用期のCAS-ST得点の合計が5.0以上の14名について、非着用期のCAS-ST合計点が5.90±0.73から着用期4.47±1.16に低減し、有意差が認められ(p<0.05)便秘度の改善がみられた。
結論
腹部加圧パッド付スパッツの着用は便秘症状の軽減を図る効果が期待できると示唆された。今後の課題は対照比較によるパッド付スパッツの効果の検証である。
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