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特集 バスキュラーアクセスUpToDate
穿刺と長期管理
加圧式バスキュラーアクセスマッサージ
Pressure vascular access massage
松岡 一江
1
,
梶本 宗孝
1
,
安田 透
1
,
池田 潔
1
MATSUOKA Kazue
1
,
KAJIMOTO Munetaka
1
,
YASUDA Toru
1
,
IKEDA Kiyoshi
1
1池田バスキュラーアクセス・透析・内科
キーワード:
バスキュラーアクセス
,
バスキュラーアクセスインターベンション治療
,
加圧式バスキュラーアクセスマッサージ法
Keyword:
バスキュラーアクセス
,
バスキュラーアクセスインターベンション治療
,
加圧式バスキュラーアクセスマッサージ法
pp.249-252
発行日 2023年2月25日
Published Date 2023/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000626
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はじめに
バスキュラーアクセス(vascular access:VA)は維持透析を行っている患者にとって生命線である。良好な血液透析を行うためには,良好なVAの維持が欠かせない。しかしながら,VAは1度作製しても再狭窄を繰り返す症例が多い。現在ではVAのトラブルに対してVAインターベンション治療(vascular access intervention therapy:VAIVT)が第一選択となり,比較的簡便に治療することが可能となってきた1)。それでも再狭窄を繰り返しVAIVTが頻回となる症例は依然として多く,新たな対策が望まれている。当院では,2013年からVA管理として独自の加圧式VAマッサージ法(pressurize vascular access massage:PVM)を取り入れ,静脈の怒張を促していく取り組みを開始した2)。これは,狭窄のできた静脈に対して用手的に圧をかけ,血管を怒張させるマッサージである。当院では適応のある患者に対し,透析室スタッフ(技士あるいは看護師)が普段の透析の穿刺前に約1分間施行している。これまで週3回のPVMを継続することにより長期的にVAの開存期間を延長できることを実感しており,VAトラブルの軽減が期待できる管理法と考えている。
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