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特集 「COVID-19パンデミックにおいて高齢者を守る老年看護の実践と今後の方向性」
COVID-19流行による高齢者および介護施設入所者への影響
Influence of COVID-19 Pandemic on Community-dwelling Older Adults and Nursing Home Residents
金盛 琢也
1
,
鈴木 みずえ
1
,
金森 雅夫
2
Takuya Kanamori
1
,
Mizue Suzuki
1
,
Masao Kanamori
2
1浜松医科大学医学部看護学科
2立命館大学スポーツ健康科学部
1Hamamatsu University School of Medicine Faculty of Nursing
2Ritsumeikan University College of Sport and Health Science
pp.17-22
発行日 2021年7月31日
Published Date 2021/7/31
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- 参考文献 Reference
Ⅰ.はじめに
2020年1月に国内初のCOVID-19(coronavirus disease 2019;新型コロナウイルス感染症)罹患者が報告されて以降,高齢者においてもCOVID-19罹患者数は増加している.また,COVID-19の感染拡大を防ぐために提言された「新たな生活様式」(厚生労働省,2020a)によって,高齢者の生活においては,活動機会の減少や介護施設における面会制限等のさまざまな変化が生じている.
COVID-19についてはこれまで疫学的研究において,高齢者や介護施設入所者における感染状況や重症化リスクについての報告がある.さらに断片的ではあるが,COVID-19流行による活動自粛の影響についてもいくつか研究報告がみられる.そこで本稿では,これまでの研究動向に基づき,高齢者や介護施設入所者におけるCOVID-19感染状況や,COVID-19流行に伴う活動機会の減少等による高齢の心身への影響や今後の老年看護実践の方向性について述べる.
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