Japanese
English
特集1 「日本老年看護学会第24回学術集会」
シンポジウム 多職種との対話から老年看護実践の可能性を探る
老年看護実践における公認心理師の役割—多職種チームの一員としてどう貢献できるか
The Role of Certified Psychologists in Geriatric Nursing Practice: How to Contribute as a Member of an Interprofessional Collaboration Team?
松田 修
1
Osamu Matsuda
1
1上智大学総合人間科学部
1Faculty of Human Sciences, Sophia University
pp.30-34
発行日 2020年1月31日
Published Date 2020/1/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
Ⅰ.はじめに
公認心理師は,民間資格である臨床心理士とは異なり,国民の心の健康問題に対して,他の専門職と連携しながら心理に関する支援を行う,わが国初の心理職の国家資格である.2018年に第1回試験が行われたこともあり,臨床心理士に比べて,他の職種にはいまだ浸透している資格とはいえないかもしれない.これは,多職種チームの一員としていっしょに仕事を行うにあたっては大きな問題である.
そこで本稿では,老年看護実践の多職種チームの一員として公認心理師に期待される役割について,公認心理師法で定められた業務との関連から,筆者の考えを述べることにする.最初に,「公認心理師」とはどのような資格なのかについて説明し,次に公認心理師法に定められた公認心理師の4つの業務が老年看護実践とどう関係するかを述べる.これらを通じて,今後,公認心理師が老年看護実践における多職種チームの一員としてどう貢献できるかについて考えたい.
Copyright © 2020, Japan Academy of Gerontological Nursing All rights reserved.