徹底分析シリーズ 知っておきたい 鍼治療
医療機関内における鍼灸の役割と実際—チームの一員として病院にどう貢献するか
粕谷 大智
1
Daichi KASUYA
1
1東京大学医学部附属病院リハビリテーション部 鍼灸部門
pp.1016-1019
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201493
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東京大学医学部附属病院(以下,当院)では現在,リハビリテーション部の中に鍼灸・物理療法部門があり,鍼灸師が常勤している。鍼灸・物理療法部門は鍼灸治療(自由診療)を中心に,指圧・按摩・マッサージ等の手技療法,温熱・電気療法等の物理療法を用いて,痛みの軽減を中心に拘縮予防,血行改善などの治療を行っている。特に鍼灸治療(自由診療)を大学病院内で行っている数少ない施設であり,スタッフは鍼灸・あん摩・マッサージ・指圧師の免許をもつ者が東洋医学的物理療法の臨床・研究・教育に従事している。
本稿では,当院の鍼灸治療の歴史から,臨床の実際,医療の中における鍼灸の役割,今後の課題について紹介する。
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