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特集2「高齢者の服薬管理」
地域における高齢者の服薬管理に対する多職種連携
Multi-occupational Collaboration in Medication Management for the Elderly in the Community
土居 由有子
1
Yuko Doi
1
1株式会社アインホールディングス
1AIN HOLDINGS INC.
pp.41-45
発行日 2018年7月31日
Published Date 2018/7/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
1.はじめに
保険薬局がかかりつけ薬局に移行しつつある現在,対物業務から対人業務に移行が明確になってきている.それはかかりつけ薬局,かかりつけ薬剤師に求められている業務の変化を示している.
また,服薬に関しては,主治医との連携,患者からのインタビューやお薬手帳の内容の把握等を通じて患者が受診しているすべての医療機関や服用薬を一元的・継続的に把握し,薬学的管理・指導が実施され,複数のお薬手帳が発行されている場合にはお薬手帳の集約化がされている.
そのような時代背景のなか,地域における服薬管理は,薬剤師が薬局という場を飛び出て在宅医療,健康サポート薬局として薬物療法に貢献する役割を担っていかなければならない.すなわち,薬剤師は専門性によって服薬に関するすべてのイベントを論理的にアセスメントし,よりよい薬物療法に結びつけ,患者のQOL向上に寄与していく役割がある.特に,高齢者に関しては,多職種の連携が薬物療法を左右するポイントであると考えられる.
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