資料
認知症高齢者を在宅で介護する向老期・老年期にある男性介護者のよりよく生きる力とそれを育む要因
中村 もとゑ
1
,
永井 眞由美
2
,
松原 みゆき
1
Motoe Nakamura
1
,
Mayumi Nagai
2
,
Miyuki Matsubara
1
1日本赤十字広島看護大学
2広島大学大学院保健学研究科
1Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing
2Graduate School of Health Sciences, Hiroshima University
キーワード:
認知症高齢者
,
向老期・老年期の男性介護者
,
よりよく生きる力
,
在宅介護
,
demented elderly
,
elderly male caregivers
,
ability for better living
,
home care
Keyword:
認知症高齢者
,
向老期・老年期の男性介護者
,
よりよく生きる力
,
在宅介護
,
demented elderly
,
elderly male caregivers
,
ability for better living
,
home care
pp.104-110
発行日 2011年11月30日
Published Date 2011/11/30
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- 参考文献
抄録
本研究は,認知症高齢者を介護する向老期・老年期にある男性介護者のよりよく生きる力とそれを育む要因を明らかにすることを目的に,認知症高齢者を自宅で介護している男性12人に半構成的面接を行った.その結果,よりよく生きる力として「主体者になる力」「バランスを保つ力」「学習・自己成長する力」の3カテゴリー,それを構成する8サブカテゴリーが抽出された.よりよく生きる力を育む要因については,内的要因として「愛情」「責任感」が,介護者を取りまく外的要因として「精神的支援」「実質的支援」「社会への近接性」「出会いとつながり」「経済的な基盤」が抽出された.男性介護者は介護の苦悩がありながら自らの人生・生活を主体的に選択し,新たな知識の習得や介護経験を通じ自己成長につなげていた.また抽出された要因から,看護者には男性介護者の介護に対する内的要因を高める支援,実質的支援の提供,社会とのつながりや経済的基盤を支える支援が求められていると考える.
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