Japanese
English
研究ノート
要介護高齢者の皮膚状態と血清アルブミン値との関連─観察による低栄養状態の早期発見
The Association between Serum Albumin and Condition of the Skin in the Frail Elderly : Early Detection of Malnutrition from Skin Observation
大浦 ゆう子
1
,
湯沢 八江
1
Yuko Ooura
1
,
Yae Yuzawa
1
1国際医療福祉大学大学院保健医療学専攻看護学分野
1International University of Health and Welfare Graduate School Health Sciences Nursing
キーワード:
要介護高齢者
,
低栄養状態
,
皮膚状態
,
観察
,
frail elderly
,
malnutriton
,
skin condition
,
observation
Keyword:
要介護高齢者
,
低栄養状態
,
皮膚状態
,
観察
,
frail elderly
,
malnutriton
,
skin condition
,
observation
pp.84-92
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究の目的は,要介護高齢者の皮膚状態と血清アルブミン値との関連を明らかにし,皮膚状態が低栄養状態を早期発見するための指標の1つになりうるかどうか検討することを目的とした.低栄養状態は,血清アルブミン値が3.5 g/dl以下に属する状態と定義した.対象者は,F県内の療養型病床と介護病棟を有するA病院に入院している65歳以上の要介護高齢者183名のうち,平成16年8月から9月の調査期間に血清アルブミン値の血液データが得られた73名であった.結果,低栄養状態にある者は40名(55%)であり,認知症を含む精神疾患を有し,年齢が高くなるほど,寝たきりで日常生活に介助を要することが多い者ほど高い割合でみられた.皮膚状態と血清アルブミン値との関連では,顔色,上腕の皮膚の緊張,下腿部の皮膚の乾燥,足背の皮膚の乾燥,上下肢の皮膚の薄さに有意な関連を認め,これらは低栄養状態の指標となる可能性が示唆された.
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