特集 病院検査部門の動向と問題点
中央化の見直し
臨床の立場から
望まれる柔軟な再編成
阿部 裕
1
,
折田 義正
2
1大阪大学医学部第一内科
2滋賀医科大学第三内科
pp.206-207
発行日 1979年3月1日
Published Date 1979/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206799
- 有料閲覧
- 文献概要
第2次大戦後の医学・医療の大きな流れの変革の一つとして,我が国の病院に,臨床検査部が設けられ,臨床検査に関する中央化・システム化が行われた.
これによって,それまで医師が自らの研究室で,多少とも各個人の研究として,ばらばらに行っていた各種の検査測定が,同一の方法・精度により行われ,臨床検査が初めて評価に耐え得るシステムとなった.精度管理,正常値の決定などの仕事も,中央化・システム化なくしては行えないことであったと思われる.また,整理されたデータ(情報)の医師への提供によって,医学教育におけるPOS志向も確実なものとなり,専門医教育にも大いにあずかって力のあるものとなった.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.