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日本老年看護学会第6回学術集会特集 会長講演
高齢者のしあわせと看護の役割
Viewpoint of Gerontological Nursing to Promote Happiness of the Elderly
金川 克子
1
Katsuko Kanagawa
1
1石川県立看護大学
1Ishikawa Prefectural Nursing University
pp.13-17
発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
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はじめに
昭和50年代には,老年看護学の必要性や重要性については,看護学教育担当者の中で,必ずしも十分に認識されていなかったように思う.その背景の一つには,高齢者人口の割合があげられる.例えば,65歳以上人口の割合が,今日では世界で最も多くなっており,2000年には17.3%となっていたが,1975年では7.9%と低く,老年看護学の対象としても,それほど重要視されていなかったと考える.
最近になり,高齢化率の急激な増加の一方で少子化の傾向も加わり,保健・医療の領域のみならず,福祉・経済・家族制度等,さまざまな面から高齢社会のあり方について,再検討や改革が必要になってきている.看護学の立場からも,老年期の人々の健康やQOLの向上に寄与しうる老年看護学をさらに推進していくことが必要である.そこで,高齢者のしあわせと看護の役割について,改めて考えてみたい.
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