Japanese
English
研究ノート
「高齢者の自我発達を促進する看護援助の構造」の有効性—困難感を抱いて苦慮した援助事例の検討を通して
An Verification of "Structure of Nursing Care to Facilitate Ego Development of the Aged" : From Example Examination of Nursing Care of Corresponding Difficulty Feeling
小野 幸子
1
Sachiko Ono
1
1岐阜県立看護大学
1Gifu College of Nursing
キーワード:
高齢者
,
自我発達
,
看護援助
,
elderly
,
ego development
,
nursing care
Keyword:
高齢者
,
自我発達
,
看護援助
,
elderly
,
ego development
,
nursing care
pp.85-91
発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究は,筆者が明らかにした「高齢者の自我発達を促進する看護援助の構造」における看護方法の有効性の検証を試みることである.データは,22名の看護婦を対象に,高齢者を対象にした看護体験の中で「困難感を抱き苦慮した高齢者の状態に対する援助の結果,効果的もしくは非効果的であったと評価される援助事例」について半構成型インタビューをして得た援助内容である.分析は質的帰納的に分類し,「高齢者の自我発達を促進する看護援助の構造」における看護方法と比較検討した.その結果,困難感を抱き苦慮した高齢者の状態として36事例あげられ,これらに対する看護婦の捉え方が看護婦の対応を決定づけることが示された.また,その中で効果的であったと評価された17の援助事例と非効果的であったと評価された19援助事例を分析した結果,効果的であったと評価された援助事例における看護婦の対応は4つに分類され,これが「高齢者の自我発達を促進する看護援助の構造」における6つの看護方法のうち4つに相当することが示された.
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