第15回日本看護医療学会学術集会 会長講演
チーム医療における看護職種間の相互理解と連携強化
三浦 昌子
1
1名古屋大学医学部附属病院 看護部
pp.64-65
発行日 2014年1月31日
Published Date 2014/1/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200118
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近年、質が高く、安心で安全な医療を求められる一方で、医療の急激な進歩に伴い、医療が複雑化し、それに伴う業務の増大により現場の疲弊が指摘されています。そこで現在の医療の在り方を大きく変え得る取り組みとして、「チーム医療の推進に関する検討会」が設置され、日本の実情に即した医療スタッフの協働・連携の在り方等について検討されてきています。医療の安全、専門分化を目指し、さらなる資質向上のためにチーム医療は不可欠なものになっています。こういったチーム医療に求められる看護師の役割は大きく、診療、治療に関する業務から患者の療養生活の支援など、ありとあらゆる業務を担っています。多種多様な医療スタッフの連携を高めていくには看護師の存在は大きく、特に看護師間の連携がケアの質を左右すると言っても過言ではないと思います。
看護師はケアの提供者として、ナイチンゲールは、「医師は健康の障害になっているものに対して薬や手術によってそれを取り除くことが出来るが、医師にできることはそこまでであり、それ以降は患者の自然治癒力による。一方、看護師は、その患者のもつ自然治癒力が最大限発揮できるようにサポートすることである」と述べています。
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