連載 今月の婦長会②草津病院(広島県)
職種間のトラブルはシステムのなかで解決できる
末安 民生
1
1東海大学健康科学部看護学科
pp.50-54
発行日 1998年3月15日
Published Date 1998/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689900031
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◎連載を始めて
書き手にとって隔月刊の雑誌はなかなか面白い。誌面をじっくり読んでもらえ,その感想を聞きながら次に備えることができる。創刊号の発行後,多くの方に本運載『今月の婦長会』には特に注目したと言っていただけ,うれしく思った。もっとも書いた本人を前にしての“ご祝儀相場”を差し引かねばなるまいが,もし本欄を面白いと感じてもらえたとしたら,それは自分の関心を投げつける突撃インタビュアー(私と本誌編集部)を受け入れてくれている病院の理解と協力の賜物である。
たとえ精神病院や看護の“変革”を模索する私たちに共鳴してくれたとしても,現実的な内部の諸事情を扱う院内会議を公開するには,さまざまな葛藤が伴うだろう。本欄の取材を受け入れてくれた病院経営者,看護管理者は,自分たちの病院内の議論を公開することが他の病院や看護職員に役立ち,ひいては全国的な患者サービスが変化するのであれば何ものをも恐れまいという判断をしてくれたのだと思う。取材者にできることには限りがあるが,その場に居合わせたすべての婦長会参加者の気持ちに少しでも応えられる内容を伝えていきたいと思っている。
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