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資料
「在宅療養している終末期患者のQOL」の概念分析─Rodgersの概念分析を使って
Concept Analysis of "QOL for Terminal Patients at the Undergoing Home Care": Using Rodgers Concept Analysis
蒔田 寛子
1
Hiroko MAKITA
1
1豊橋創造大学保健医療学部看護学科
1Toyohashi Sozo University School of Sciences Department of Nursing
キーワード:
概念分析
,
終末期患者
,
在宅療養
,
QOL
,
Concept Analysis
,
Terminal Patient
,
Home Care
,
QOL
Keyword:
概念分析
,
終末期患者
,
在宅療養
,
QOL
,
Concept Analysis
,
Terminal Patient
,
Home Care
,
QOL
pp.39-47
発行日 2010年6月30日
Published Date 2010/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200042
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要旨
終末期患者の在宅療養支援のアウトカムを、“在宅療養している終末期患者のQOL”と考え、Rodgersの概念分析法を参考に概念分析を実施した。
その結果、「在宅療養している終末期患者のQOL」の属性は、「自分自身の意思と選択」「自分らしくあること」「存在の意味の確認」「快適である」「素直な気持ちの表現」「人生をしめくくる」「疑念がないこと」であった。先行要件には、「家での療養環境が整っていること」「療養支援としての社会資源が整っていること」「患者が安定していること」が抽出された。帰結は、患者の安らかな死、療養コストの軽減、家族が看取りに満足し、悲嘆が軽減され、心残りがないことであった。
「在宅療養している終末期患者のQOL」の定義を、「自分自身の意志で、残された時間の過ごし方を、自分らしくあるようにと選択し、残り少ない時間を納得して過ごし、人生を、自分らしく締めくくることができること」とした。更にモデルケースを踏まえて検討し、病名告知、余命告知の必要性が示唆された。
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