Japanese
English
資料
現代医療と宗教
Modern Medicine and Religion
石井 賀洋子
1
Ishii KAYOKO
1
1中部大学生命健康科学部
1Chubu University College of Life and Health Sciences
キーワード:
終末期医療
,
宗教
,
新宗教
,
医療・看護
,
Terminal care
,
Religion
,
New Religion
,
Health care
Keyword:
終末期医療
,
宗教
,
新宗教
,
医療・看護
,
Terminal care
,
Religion
,
New Religion
,
Health care
pp.30-38
発行日 2010年6月30日
Published Date 2010/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7009200041
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要旨
現代社会において、終末期医療は重大な関心事である。「死」は誰にでも訪れるものであり、避けて通れるものではないからである。死を迎えようとする人びとは、死の受容、死後の世界、死に対する漠然とした不安など、多様な問題を抱えていると考えられる。「宗教」は、このような問題にさまざまな形で対応してきたといえる。しかし、現代医療においては、信仰上の理由で治療が妨げられる事態も起こっている。一方、病を克服するために新宗教に入信する人びとも少なからず存在してきた。社会活動の一環として医療施設を運営し、現代医療との共存を図る新宗教教団も出現している。また、既成宗教と言われる仏教では、ビハーラ活動が注目されるようになった。葬式仏教と揶揄される現状から、今を生きる人びとの苦悩に応えようと行動を起こし始めているのである。医療従事者は、患者の多様なニーズに応えるためにも、「宗教」の存在に関心を持つ必要があるといえる。
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