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【特別寄稿】
高齢者に対する災害時のサポートシステムに関する研究
Supporting System for the Aged in Earthquake Disaster
松田 朗
1
Akira Matsuda
1
1国立医療・病院管理研究所
pp.19-31
発行日 1999年7月19日
Published Date 1999/7/19
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200363
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●はじめに
平成7年1月17日の未明、兵庫県を中心として襲った阪神・淡路大震災では、約6,000人以上が犠牲となり、20万戸以上の家屋が全壊もしくは半壊の被害を受けた。その中で特に高齢者は、現在もなお仮設住宅問題が象徴しているように、身体、精神、経済など多面にわたり深刻な影響を受けている。このような高齢者の被災状況と、これらに対する救援活動の実態を把握することは、今後、高齢者に対する震災時のサポートシステムを構築するにあたって貴重な基礎的資料になるものと考える。そこで、平成7年度老人保健健康増進事業「高齢者に対する震災時のサポートシステムに関する研究」*1(研究代表者松田朗)においては、高齢者の被災状況とこれに対して行われた様々な救援・支援活動を調査するとともに、震災による高齢者の被災状況とその対策のデータブックを作成し、その問題点と検討課題を明らかにすることとした。本稿はその一部を紹介するものである。
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