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特集 大学生とメンタルヘルス―保健管理センターのチャレンジ
和歌山大学におけるメンタルサポートシステム
A Mental Support System to Help Students Adjust to University Life at Wakayama University
宮西 照夫
1
Teruo MIYANISHI
1
1紀の川病院ひきこもり研究センター
1Kinokawa Hostital, Social Withdrawal Research Institute, Iwade, Japan
キーワード:
Social withdrawal
,
Recovery program
,
Self-help group
,
Campus day care
,
Mental supporter
,
AMIGO
Keyword:
Social withdrawal
,
Recovery program
,
Self-help group
,
Campus day care
,
Mental supporter
,
AMIGO
pp.391-397
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102714
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はじめに
近年,心の病や大学生活への不適応により修学に障害を来す学生は増加の一途をたどっている。これらが原因となり休学,留年,さらには退学を余儀なくされる学生も多い。特に大学生活に不適応を来し長期の不登校やひきこもる学生の増加は著しい。筆者は,1982年から2012年まで和歌山大学の保健管理センターで学生のメンタルサポートに従事し,2002年に20年間にわたり蓄積されたデータを基礎にひきこもり回復支援プログラム1)(表2)を作成し学生を支援するとともに,精神障害をかかえる学生の修学から就労までを支援するキャンパス・デイケアなどのサポート体制を構築してきた。本稿では,ひきこもり回復支援プログラムの概要とその遂行に不可欠な集団精神療法や自助グループの役割を中心に述べたい。
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