Japanese
English
【資料】
看護診断「アドヒアランス不足」の開発
Development the Nursing Diagnosis “Insufficient Adherence”
永田 明
1
,
大山 祐介
1
Akira Nagata
1
,
Yusuke Oyama
1
1長崎大学生命医科学域保健学系
1Nagasaki University, Institute of Biomedical Sciences, Faculty of Health Sciences
キーワード:
看護診断開発
,
アドヒアランス
,
コンプライアンス
,
慢性疾患
Keyword:
看護診断開発
,
アドヒアランス
,
コンプライアンス
,
慢性疾患
pp.4-10
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004200047
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本研究は,慢性疾患患者のアドヒアランスの看護介入を行うための根拠として,「アドヒアランス」を診断の焦点とした看護診断の開発を行うことを目的とした.NANDA-I(2009/2009)が示す「新しい診断の提案過程」に基づき,1.関連すると思われる看護診断を見直し,2.看護診断のタイプを検討,3.看護診断名の検討,4.定義の検討,5.診断指標の検討,6.関連因子の検討,そして,7.適切な成果と介入を選定した.結果,診断名を「アドヒアランス不足」とし,同意したヘルスケア提供者からの推奨に一致した人の行動,すなわち服薬すること,食事療法を守ること,そして/またはライフスタイルの変更を実施することが不十分な状態と定義した.さらに8の診断指標,20の関連因子が明らかになった.そして,この診断に適切な看護成果と看護介入を明らかにした.既存の看護診断との比較により,臨床での使用可能性が示唆された.
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