日本看護診断学会第8回学術大会報告 看護診断と情報科学―ケアとテクノロジーの出会い
【会長講演】
「看護診断」のコンピュータ化(電子化)の現状と動向―ケアとテクノロジーの出会いを視点として
新道 幸惠
1
Sachie Shindo
1
1青森県立保健大学
1Aomori University of Health and Welfare
pp.51-57
発行日 2003年3月15日
Published Date 2003/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100140
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Ⅰ.ケアとテクノロジーの出会いにつながる看護診断の電子化
本大会のサブタイトルである「ケアとテクノロジーの出会い」には,看護診断の電子化への的確な診断に基づくよりよいケアの実践への期待があり,その期待を可能にするものであるという意図を含めています.臨床において,「看護診断」の電子化に向けて開発に努力している方々,あるいは電子化された「看護診断」を看護実践に用いている方々は,「看護診断を用いて看護を行うということは,質の高い看護を行うということにつながる」と考えての行動と解釈しています.
「看護診断」の開発は,医療情報の電子化が促進される時代の流れを背景として進められてきました.それゆえに,看護診断は将来電子化がなされる可能性を考慮して,NANDAによって開発が進められました.そのことによって,「看護診断」に電子化を容易にする要素が含まれることになりました.
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