日本看護診断学会第5回学術大会報告 看護診断-介入-成果のリンケージ
【招聘講演】
1.看護診断の展望―世界の動き
江本 愛子
2
Marjory Gordon
1
1ボストン大学
2三育学院短期大学
pp.22-28
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100050
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看護文献あるいは世界各国の看護婦との討議を通し,今や看護診断は世界的な動きとなったと結論づけることができる.ニューヨークのターシャリーケア,ヨーロッパの教育と臨床,アフリカの村々の公衆衛生,日本の病院看護,老人看護などに影響を及ぼしてきた.この動きは看護実践に重要な変化をもたらしてきた.看護婦は診断的判断を表現する用語や,患者の望ましい成果の達成を援助するような看護行為を明らかにする必要性に注目している.多くの国々において,看護婦による臨床判断を容認することは専門職看護婦のアイデンティティのしるしとなっている.本稿では看護診断に関する活動が国内だけでなく,地域的にあるいは国際的にどのように展開されているかということを中心にお話ししたい.特に看護診断に関する1)情報の普及とネットワーク,2)翻訳,3)文化への適用,4)活用,5)研究と開発の5つの局面からまとめたい.
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