【DLN事例報告】
3.糖尿病性腎症から透析導入となった高齢患者の看護―血液透析導入を受け入れられず短時間透析を繰り返す患者とのかかわり
円城寺 由加里
1
1医療法人力武医院
pp.113-116
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003100568
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Ⅰ.はじめに
透析を始めるということは患者にとって初めて限界を経験する究極の状況といえる.人は経験のない状況に立たされると,どのような行動をとってよいかわからなくなる.先の見通しが立たないことへの不安感やあせりが出現し,精神的ストレスが生じる.透析導入後の患者は一生涯透析治療が続くため,患者自身の治療への参加が求められる.
今回,透析に否定的な感情をもったまま透析導入となった患者を受け持った.拒否的な言動が強く,透析治療が行えない患者が,透析治療を少しでも受け入れることができるよう,患者の背景にあるものを理解し支援する必要があると考えた.この糖尿病を原疾患にもった高齢の患者とのかかわりを報告する.
なお,今回の公表にあたっては個人が特定されないよう配慮し,本人の同意を得た.
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