Japanese
English
短報
外国人糖尿病患者への療養指導において糖尿病看護認定看護師が感じた不安
Anxiety of certified nurses in diabetes nursing during education to foreign diabetes patients
鈴木 愛絵
1
,
八重垣 里菜
1
,
細名 水生
2
,
上杉 裕子
2
Manaka Suzuki
1
,
Rina Yaegaki
1
,
Mio Hosona
2
,
Yuko Uesugi
2
1神戸大学医学部保健学科
2神戸大学大学院保健学研究科
1Faculty of Health Sciences, School of Medicine, Kobe University
2Graduate School of Health Sciences, Kobe University
キーワード:
外国人患者
,
糖尿病
,
療養指導
,
不安
Keyword:
外国人患者
,
糖尿病
,
療養指導
,
不安
pp.83-85
発行日 2020年3月31日
Published Date 2020/3/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
近年新興国では糖尿病患者数が増加しており,それらの国からの我が国への在留外国人数も増加している.そこで本研究では外国人糖尿病患者に対する療養指導において看護師が感じた不安を明らかにすることを目的とし,在留外国人の多い東京都と愛知県の糖尿病看護認定看護師への自記式質問紙調査を実施した.調査に回答を得られた36人(女性33人(91.7%),40〜49歳14人(38.9%),50〜59歳と30〜39歳がそれぞれ11人(30.6%))を分析対象とした.外国人糖尿病患者に対して対象者が感じた不安は,「自分の指導・説明が伝わっているか」25人(86.2%),「食事療法を指示通りにできるのか」10人(34.5%),「インスリンの自己注射を指示通りにできるのか」9人(31.0%)であった.これらのことから,言語的な障壁から看護師—患者間でコミュニケーションの障害が生じ,患者が治療のために自己管理できるのか不安に感じていることが明らかとなり,多言語対応のためのシステムの整備が求められることが示唆された.
Copyright © 2020, Japan Academy of Diabetes Education and Nursing. All rights reserved.