Japanese
English
実践報告
糖尿病教育入院の療養指導における日本糖尿病療養指導士資格を持たない看護師の気持ちの変化—糖尿病療養指導カードシステムを活用して
Changes in the feelings of nurses who do not have Certified Diabetes Educator of Japan in medical care instructions for diabetes education hospitalization: Using the diabetes education card system
佐竹 明美
1
,
森 静
2
,
本多 由布子
2
Akemi Satake
1
,
Shizuka Mori
2
,
Yuko Honda
2
1群馬医療福祉大学
2医療法人社団日高会日高病院
1Gunma University of Health and Welfare Faculty of Nursing
2Hidaka Medical Association Hidaka Hospital
キーワード:
糖尿病
,
療養指導
,
看護師
,
カードシステム
,
気持ち
Keyword:
糖尿病
,
療養指導
,
看護師
,
カードシステム
,
気持ち
pp.153-160
発行日 2020年9月30日
Published Date 2020/9/30
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究の目的は,日本糖尿病療養指導士(以下,CDEJと略す)資格を持たない看護師の日本糖尿病協会作成の糖尿病療養指導カードシステム(以下,カードシステムと略す)導入による気持ちの変化を明らかにすることである.自記式無記名式質問紙調査を実施し24名のCDEJ資格をもたない看護師の記述を内容分析した.導入前の気持ちは【療養指導はCDEJに任せればよい】【療養指導が提供されているか心配である】【療養指導の仕方がわからない】【糖尿病患者には関われない】【糖尿病患者に対応できるか不安である】の5カテゴリーであり,導入後の気持ちは【糖尿病教育内容が患者にとって良いものと思える】【療養指導ができるようになったと感じる】【糖尿病患者に興味を持つ】【療養指導を提供できているか不安である】の4カテゴリーであった.
カードシステム導入はCDEJ資格を持たない看護師の療養指導の成功体験となり,糖尿病患者に興味を持つ気持ちへの変化となった.療養指導に対する不安に対して,療養指導時間の確保,糖尿病に関する知識向上の支援,CDEJ資格を持つ看護師による支援体制構築の必要性が示唆された.
Copyright © 2020, Japan Academy of Diabetes Education and Nursing. All rights reserved.