第24回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 市民公開講座
知っていますか?千葉県とヨウ素,千葉大学とヨード卵の関係!—ヨウ素からコレステロール,卵の健康効果まで
横山 次郎
1
Jiro Yokoyama
1
1日本農産工業株式会社ヨード卵部
1Nosan Corporation Iodine Egg Dept.
pp.65-68
発行日 2020年3月31日
Published Date 2020/3/31
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- 文献概要
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ヨウ素(ヨード)に関して日本ではあまり注目されていませんが,世界に目を向けるとヨウ素は欠乏対策に苦慮する微量栄養素です.ご存じのようにヨウ素は甲状腺ホルモンの原料になるので,その欠乏は全身に及んでしまいます.特に妊娠中では,胎児の知的,身体的発育に重大な影響が出てしまいます.工業的なヨウ素の利用では,造影剤や殺菌剤が有名ですが,近年は,液晶ディスプレイや高分子吸収ポリマーの製造等,その利用範囲は拡大しています.この全世界のヨウ素の約3割を日本が産出しており,その75%が千葉県産です.弊社が全国で生産販売している“ヨード卵・光”も千葉県と深いかかわりがあります.今から100年程前の千葉大学で,海藻粉末などを給与して得られたヨウ素強化卵に,卵の成分やヨウ素だけでは説明がつかない健康効果が期待できることが示唆され,弊社に話が持ち込まれ,各種研究機関で健康効果を確認して約50年前に発売し,現在に至っています.
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