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研究報告
高齢糖尿病患者のインスリン自己注射実施上の問題と看護援助—外来看護師への面接調査による分析
Elderly Diabetic Patient Insulin Self-administration Issues and Nursing Support : Analysis through Interviews with Out-patient Nurses
中村 美幸
1
Miyuki Nakamura
1
1聖隷クリストファー大学大学院看護学研究科博士後期課程
1Doctoral Course, Graduate School of Nursing, Seirei Christopher University
キーワード:
高齢者
,
糖尿病
,
インスリン
,
自己注射
,
外来看護
Keyword:
高齢者
,
糖尿病
,
インスリン
,
自己注射
,
外来看護
pp.25-32
発行日 2014年3月31日
Published Date 2014/3/31
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本研究の目的は,外来看護師がとらえた外来通院中のインスリン自己注射を実施している高齢糖尿病患者のインスリン自己注射実施上の問題を明らかにする.さらに外来看護師がこれら問題に対して実践している看護援助を明らかにすることである.
外来看護師9名を対象者とし,半構成的面接法でデータを収集し質的に分析をした.その結果,1.自己注射実施上の問題として【インスリン注射の手順・方法の誤り】,【インスリンの指示変更に対応が困難】,【注射方法の修正が困難】,【認知症が見逃されやすい状況】,【家族のサポートが望めない状況】,【低血糖の対応が困難】が抽出された.2.看護援助として【異常を示唆する情報の察知】,【意図的な情報の入手】,【問題状況の確認】,【安全にインスリンを使うための対応】,【受け入れやすく伝わりやすい指導】,【生活全体を整えるための社会資源活用】が抽出された.高齢患者の認知症徴候を見逃さないための体制作りや特性に合わせた指導方法を検討する必要性が示唆された.
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