第13回日本糖尿病教育・看護学会学術集会報告 ●シンポジウム
1.糖尿病チーム医療の実質化―専門性を磨きあい,ケアシステムを築き上げるために
多崎 恵子
1
,
淺川 久美子
2
Keiko Tasaki
1
,
Kumiko Asakawa
2
1金沢大学医薬保健研究域保健学系
2福井大学医学部附属病院
pp.50-51
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
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看護職は患者が自分らしく療養生活を送るうえで最も身近な専門職であるとともに,医療チームにおける患者のケアを調整する役割を担っており,医療チームの風土は看護師が創り上げていくといっても過言ではない.それゆえに,「糖尿病チーム医療」を十分に機能し内実のあるものとするためには,チーム医療の支柱である看護師がその専門スキルを高めることが最優先課題であるといえる.
チーム医療においては,療養生活面を専門とする看護師と,診断・治療を専門とする医師は両輪である.したがって,看護師と医師が互いの専門性を認め,磨き合うことを基盤に,他専門職と連携をとることができれば,内実は満たされ,糖尿病チーム医療は実質化する.今回,看護職以外のシンポジストも交え4名の方々からご発言いただき,よりよい糖尿病チーム医療を患者に提供するためには,看護の専門性をどのように発揮したらよいのか考える機会を得た.
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