Japanese
English
【研究報告】
地域における糖代謝異常者の健康状態と生活習慣の特徴
Characteristics of Health Condition and Life-style in People with Impaired Glycemia
長谷川 直人
1
,
佐藤 和佳子
1
,
大門 真
2
,
加藤 丈夫
2
,
久保田 功
3
,
河田 純男
4
Hasegawa Naoto
1
,
Sato Wakako
1
,
Daimon Makoto
2
,
Kato Takeo
2
,
Kubota Isao
3
,
Kawata Sumio
4
1山形大学医学部看護学科
2山形大学大学院生命情報内科学分野
3山形大学医学部循環・呼吸・腎臓内科学分野
4山形大学医学部消化器病態制御内科学分野
1School of Nursing, Yamagata University Faculty of Medicine
2DNHMED, Department of Internal Medicine and Therapeutics, Yamagata University School of Medicine
3Department of Cardiology, Pulmonology, and Nephrology, Yamagata University Faculty of Medicine
4Department of Gastroenterology, Yamagata University Faculty of Medicine
キーワード:
糖代謝異常
,
生活習慣
,
受療状況
,
糖尿病
,
基本健康診査
Keyword:
糖代謝異常
,
生活習慣
,
受療状況
,
糖尿病
,
基本健康診査
pp.25-35
発行日 2008年3月15日
Published Date 2008/3/15
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本研究は,地域で生活する糖代謝異常者の生活習慣の改善を支援するための基礎調査として,糖代謝異常者の健康状態と生活習慣の特徴を明らかにするものである.住民基本健診および75g経口ブドウ糖負荷試験を受検した者のうち,質問紙調査に回答が得られた265名を分析対象とした.対象者のうち,糖代謝異常者は47名(17.7%)であった.糖代謝異常群は,正常群と比して,年齢,高血圧症および肝臓病・脂肪肝の既往を有する割合,HbA1c,BMI,収縮期血圧,習慣的な飲酒率,若年時より体重が7kg以上増加した者の割合が有意に高く,入院歴を有する割合,甘いものをよく食べる者および寝不足を感じる者の割合が有意に低かった.糖代謝異常者は,健診受診者のなかでも,特に生活習慣病の発症および重症化予防を積極的に支援すべきと考えられ,今後は,その生活習慣を改善するための具体的な保健指導の方法の検討が必要である.
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